XJAPANのギタリスト・hideさんの没後20年の節目として作られたドキュメンタリー映画「HURRY GO ROUND」が公開されました。
今回は、映画「HURRY GO ROUND」の大まかなネタバレと感想について書いていきます。
ネタバレを知りたくない方はこの記事の閲覧をお控えください。
また映画を見た方は、もしよろしければみなさんなりの映画の感想もコメント欄に自由に書いてくださると嬉しいです。
映画「HURRY GO ROUND」の大まかなネタバレあらすじ
ここからは映画「HURRY GO ROUND」のネタバレが含まれます。
まだ映画を見ておらずネタバレを知りたくない方は閲覧をお控えください。
それではhideドキュメンタリー映画「HURRY GO ROUND」の大まかなネタバレあらすじについて書いていきます。
ネタバレあらすじ①導入部分
「HURRY GO ROUNDはまずお墓の前にたたずむ一人の若者のシーンから始まります。
この若者はhideさんの生前と関わりのある人物でもなければ、とりわけhideさんのファンだったわけでもありません。
【参考】映画「HURRY GO ROUND」の若手俳優は誰?矢本悠馬のプロフィール
むしろhideさんが亡くなられた時はこの若者は物心もついておらず、
後になって「こんなすごい人がいたんだなー」ぐらいの認識しか持っていない人です。
そんな一人の若者が、hideさんにゆかりのある地や生前のhideさんと関わっていた人たちにインタビューをしていき、
hideさんの死の謎、そして「hideとはどういうアーティストだったのか?」ということに迫っていきます。
そしてシーンはXJAPANのリーダーであるYOSHIKIさんへのインタビューへと移っていきます。
YOSHIKIさんは生前のhideさんに関して、「自分(YOSHIKI)は振り切っておりブレーキが効かなくなるタイプの人間だったが、hideはそんな自分にブレーキをかけてくれるような人間だった」
と語ります。
またTOSHIさんの脱退でXJAPANが解散した際も、hideさんとは「2000年にはまたXJAPANを再結成しよう!」と話していたそうです。
つまりYOSHIKIさんはhideさんが自ら命を絶つような人間だとは全く思っていないわけです。
さらにYOSHIKIさんは、「もし自分がhideをバンドに誘っていなかったらもしかしたらhideは今も生きていたかもしれない」
と辛い胸の内も語ります。
その後hideさんが亡くなられた当時の映像が映し出され、シーンは再び若者のシーンへと戻ります。
ネタバレあらすじ②生前のhideについて
この若者はhideさんのことをほとんど知らないいわば「hide初心者」のわけですが、
ここからhideさんの聖地や関係者をを訪れhideさんという人物をこの若者なりに解き明かしていくことになります。
まず若者が向かったのはhideが高校時代からよく行っていたという不良のたまり場「横須賀・ドブ板通り」。
一見普通の商店街でありながら、並ぶお店はロックテイストなお店も多く、
アメリカンな雰囲気も漂う通りでもあります。
若者はその中でもhideさんがよく行っていたという飲食店にも訪れ、
当時のhideさんを知る店主たちに話を伺っていきます。
その後若者はhideさんの弟である松本裕士さんの元を訪れ、
「hideさんはどういう人物だったのか?」ということを尋ねます。
hideさんについて松本さんは、「(hideさんは)今から思えば優しいお兄ちゃんだった」と述べた上で、
「子供の頃はジャイアン気質で、一緒に仕事をすることになってからは毎日叱られながら鍛えてもらった」
と語ります。
また、hideさんは子供が大好きで、松本さんのお子さんのこともとても可愛がっていたのだとか。
「お前(松本裕士さん)に子供がいるから俺はいらねえんだよ」と言っていたそうです。
hideさんの弟さんに生前のhideさんのことを軽く伺った後、若者はhideさんの膨大な映像リストをもらい、
その映像を鑑賞しさらにhideさんのことを突き詰めていきます。
「ピンクスパイダー」のPV といった有名な映像から、hideさんライブ前の舞台裏の映像まで、様々な映像を見漁っていくわけです。
また若者はそれらの映像を見ながら、自身が知らなかったhideさんという人間について感じたことを付箋に単語で綴っていきます。
例えば若者は、「緊張」「愛されキャラ」「子供好き」「hideちゃん」など、見て感じたままのことを綴っていきます。
映像を見終えた時点で若者は、「映像を見る感じではhideさんは人生を楽しんでいるし、とても自ら命を絶つような人には思えない。」
と語ります。
その上で、「hideさんが亡くなる直前の様子を調べれば何かしら予兆があったのかもしれない」ということで、
hideさんの命日である5月2日直前のhideさんのスケジュールを入手します。
そのスケジュールによると、hideさんは2月から4月27日までロサンゼルスでレコーディングをしていたとのこと。
「もしかしたらロスにいる間に何かあったのかもしれないということで、
若者はロスに飛び立ちhideさんについてさらなる調査を進めていきます。
ネタバレあらすじ③hideの死の謎に迫る
ロスでは松本裕士さんとともに若者が、hideさんが生前レコーディングで使用していたスタジオや歩いていた町、
またPVで使われた撮影場所などを巡っていきます。
ロスの町には「HURRY GO ROUND」の歌詞にもある「merry go round」という店があったり、
ピンクスパイダーのPVの撮影場所になっていた見るからに危なさそうな裏路地だったり。
日本だけでなくロスにもhideさんゆかりの地が多数あることがわかります。
ロスでhideさんが最も長い時間いたのは何と言ってもレコーディングスタジオです。
hideさんは「ロスのスタジオの方がいい音が録れる」ということで、
ロスのレコーディングスタジオに入り浸っていたのです。
そのスタジオにはhideさんとともに音楽制作をした現地のエンジニアの方もおり、
若者はその人に生前のhideさんについて質問をしていきます。
そのエンジニアの方は、「(hideさんは)キャリアの中で一番才能があった。亡くなった時は信じられなかった。」と語ります。
亡くなる直前およそ3ヶ月の間一緒に仕事をしていた人でさえ、hideさんが亡くなる予兆など全く感じていなかったようです。
その後若者は日本に戻り、hideさんや仲間がよく飲んでいたというバーに訪れ関係者に話を伺っていきます。
ネタバレあらすじ④hideの死の真相とは?
バーには弟の松本裕士さんをはじめ、hideさんのボディーガードをやっていた男性やバーのオーナーなど、
亡くなる直前のhideさんを最もよく知る人たちが集います。
そして若者は彼らに亡くなる前のhideさんについて質問をしていきます。
まずボディーガードの男性によると、hideさんはお酒の飲み過ぎで怪我をするなど、「よくギリギリの状態になる」ことが多かったのだそうです。
亡くなった当日もはじめは「いつものように目を覚ますだろう」と思っていたものの、
結局目を覚ますことはなかったのだとか。
さらに松本裕士さんは、hideさんの死が「自殺」と報道されていたことについて、その裏側を語ってくれています。
松本さんはhideさんが自ら命を絶つような人間ではないことをよくわかっていましたから、
身内ということで警察に事情聴取を受けていた際に「自殺だ」と主張する警察と押し問答になっていたそうです。
しかし事情聴取の際には警察署の前にもマスコミが殺到するほどで、どうにかして事態を収拾する必要に迫られていたのだとか。
そこで警察からのほぼ強引な説得によって「自殺」と認めざるをえず、
マスコミによって報道されることになったのだそうです。
その後松本さんは「事故だ」と主張するものの、「とってつけて言っているだけだ」といった論調でマスコミに報じられ、
非常に悔しい思いをしたみたいです。
hideさんが自ら命を絶ったというのはあくまで警察の司法解剖による結果で出たもの。
hideさんを知る身内でhideさんがそのような亡くなり方をすると悟っていた人は誰一人としていなかったことがわかります。
バーを後にした若者は、「悲しみとともに、「なんであんな亡くなり方したんだよー!」という内に秘めた怒りのようなものも彼らから感じた」と述べます。
その後若者は「ROCK IN JAPAN」の編集長である山崎さんという人物に話を伺います。
山崎さんはhideさんが音楽に対して持っている価値観に「100%共感していた」のだそうです。
90年代というと海外ではミクスチャーロックやグランジといった様々なジャンルが生まれていたにもかかわらず、日本ではそうした「新しい音楽の波」が生まれていなかったのだとか。
しかしhideさんは自身の影響力や人気を利用してそうした海外で生まれている新たな音楽を日本でも伝えようとしていたアーティストで、
山崎さんはそんなhideさんの考え方に強く共感していたのだそうです。
また、山崎さんもhideさんの死について語ります。
hideさんの生前最後の曲である「HURRY GO ROUND」はhideさんが自身の最後を綴った「遺書だったのではないか?」などと言われていましたが、
山崎さんは「hideは自分が日常で感じたことを日記のような形で歌詞にするアーティストではなく、ファンにメッセージを伝えていくタイプのアーティストだった」と語ります。
【参考】hide「HURRY GO ROUND」歌詞とタイトルの意味【前向きな人生の歌?】
そのため「hideが自殺するなんてことは絶対にありえない!」とキッパリ断言します。
身内だけでなく、音楽の部分で深く繋がった人もhideさんが自ら命を絶ったとは全く信じていないわけです。
ネタバレあらすじ⑤若者がhideについて感じたこと
hideさんの聖地や生前の関係者を一通り巡った若者は、
彼なりの答えを導き出します。
はじめは「hideさんは事故死だったのか?自殺だったのか?」ということを追求するために調査を行っていた若者でしたが、
最後には「hideさんの死の真相はどうでもいい。それよりも、hideさんの曲は今も受け継がれているし、hideさんに憧れて音楽を初めて今結果を出しているアーティストもたくさんいる。hideさんの生前の活動はちゃんと未来につながっている」
という結論を出します。
ネタバレあらすじ⑥最後に若者のもとにメールが
そして最後、若者のもとにhideさんと「hide with spread beaver」で関わったI.N.Aさんからとあるメールが届きます。
そのメールにはなんとhideさんが生前に録音した「HURRY GO ROUND」のボーカル録り「Take2」が。
20年間誰にも見つかられることなく、今の今まで眠っていたようです。
そしてアコースティックバージョンで録音された「Vocal Take 2」とともに、映画「HURRY GO ROUND」は終わりを迎えます。
映画「HURRY GO ROUND」の感想・印象に残ったシーン
映画「HURRY GO ROUND」を見た個人的な感想・印象に残ったシーンをお伝えしていきます。
まず印象に残ったのはドキュメンタリーを進めていく主人公がhideさんをほとんど知らない若者であるという点。
hideさんをほとんど知らない状態からhideさんという人物を自ら足を運ぶことで調査していくからこそ、
彼の口から出る言葉はどれも本音で、かつ客観的だったように感じます。
彼がもともとファンだったわけでないからこそ、余計な色眼鏡がかからず彼の率直な気持ちとして「hideさんってどんな人だったんだろう?」というのを追求してくれたような気がします。
また、彼が調査を進めていく中で徐々にhideさんのファンになっていく様子も印象的でした。
彼は見た目はどこにでもいるごく普通の青年で、ファッションも極めて地味。
しかしロスでhideさんの聖地をめぐる際には少しファッションが派手になっていたりと、
自らの口では語らないまでも「hideさんにだんだん触発されてきているのかな?」というのは感じました。
また、ロスに行く前若者は過去のhideさんの映像を見漁って感じたままを単語として綴っていましたが、
彼が綴った数々の単語の中で個人的に印象に残ったのは「hideちゃん」という単語です。
彼はこの単語をhideさんの愛されキャラ、お茶目キャラ、サービス精神が旺盛なところ、エンターテイメント性などから思いついたのだと思いますが、
まさにファンがhideさんに対して感じている印象をうまく一言で表現した単語だと思います。
そしてこの映画の最も肝となっているhideさんの死の謎や、「HURRY GO ROUND」の解釈。
hideさんの人間性をよく知る身内やアーティスト性をよく理解している雑誌の編集長の方の証言からは、
「自殺はまずないのではないか?」と考えられます。
また若者も、「HURRY GO ROUND」の歌詞の意味は「自分の最期を歌った詞ではなく前向きに人生を生きていくための詞っすね」と結論を出します。
しかし若者はhideさんの死そのものについては、「おそらく自ら命を絶つような人ではないんだろうな」と悟りつつも、結局ははっきりと断言はしなかったわけです。
ネタバレでも述べたように、若者は「死の真相はもはやどうでもいい。hideさんの活動はちゃんと未来に受け継がれている」と結論づけましたが、
100%根拠と成り得る情報がない以上、「事故だったともそうでなかったとも決めつけてはいけない。それを断言できない以上、我々が考えるべきことはhideさんが残してきたものなのではないか?」
ということを我々にメッセージとして伝えている気がします。
hideさん亡くなられたことは身内やファンにとっては言うまでもなく悲しいことです。
しかし我々はhideさんが亡くなった悲しみに、”悪い意味”で囚われ続けていたのかもしれません。
しかし我々がすべきことはhideさんが生前残してきたものが今なお受け継がれていることを理解し、それをこれからさらに先の未来にまで引き継いでいくことなのではないでしょうか?
hideさんに対するバイアスが全くかかっていない、hideさんのことを元々知らなかった若者だからこそ伝えられたメッセージなのかもしれません。
そして最後の、20年間眠り続けていた「HURRY GO ROUND」のボーカル録り音源は鳥肌モノでした。
この音源は若者がドキュメントを進めている最中にI.N.Aさんが偶然発見したもので、
没後20年後のこのタイミングに見つかるというのはhideさんからのメッセージだったとしか思えません。
鳥肌と同時に涙が止まらない、そんな映画の結末でした。
まとめ
hideさんのドキュメンタリー映画「HURRY GO ROUND」のネタバレあらすじと個人的な感想、印象に残ったシーンなどをまとめていきました。
この映画は、ファンとしてネットでたくさん検索しただけでは知ることのできないhideさんの素顔を数多く知ることのできた映画だと思います。
みなさんももしよろしければ、コメント欄に映画の感想などご自由に残していただけると幸いです。
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初コメです
今日見てきました。取調室の話は初めて聞きましたが、非常に憤りを覚えました。あのときの警察の対応のせいで、今でも一般の人たちには「hideは自殺だった」と認識されており、言われるたびにすごく嫌な思いをします。
登場人物みんなが言う「自殺とか言うヤツラはぶっ飛ばしてやりたい」の気持ちはものすごく共感できます。
自分なりのHURRY GO ROUND の解釈ですが
「辛くて苦しくてうまくいかないこともあるだろうけど、頑張って夢を追いかけようぜ!メリーゴーランドみたいに1周回ってきたときにまた俺が応援してやっからよ!」っていうhideちゃんからのメッセージなんだと思います。
「HURRY GO ROUND」見に行ってきました!
hideとの出会いからまず、書かせてもらいます。
hideが亡くなった時、私は小学校6年生でした。
当時、テレビ出演されていた「ROCKET DIVE」の映像は記憶の片隅にある程度です。
ですが、亡くなった時のニュースで見た、遺影のhideが、とても印象に残っています。
それからhideの音楽に触れることもなく、時は流れて…
今年5月に入って、ふとX JAPANの音楽を聴いた時、HIDEに目が止まりました。この時初めて、X JAPANとしてのHIDEを知りました。当時からのファンの皆様からすると、今更…と思われるかもしれませんが、動画を見たりネットで調べていると、今年は没後20年の年で、I.N.Aさんの本の出版、映画「HURRY GO ROUND」が公開されることを知りました。
映画を観る前に、I.N.Aさんの本も読みました。
「HURRY GO ROUND」は、ネットなどでは、遺作として、まるで歌詞が遺書のようだ…と書かれているのを見て、私は、悲しくて、切なくて、寂しくて…聴くことができませんでした。
映画を観るまでは…!
映画の中で、音楽雑誌の編集長山崎さんのお話しで、hideは自分の感じた事や日常を日記の様な形で歌詞にするタイプのアーティストではなく、ファンへメッセージを伝えていくタイプのアーティストだったと。
映画の終盤で、この言葉を聞いた時、hideの残してくれた歌をちゃんと受け止めようと思いました。
亡くなってしまったことは、本当に悲しいことだけれど、その悲しみに隠れてhideの歌が見えなくなってしまうことは、hideは望んでいないだろうな。
大切なことを気付かせてくれる、そんな映画でした。
映画の最後、「hide Vocal take2」が流れ出した瞬間、鳥肌が立って、嬉しい涙があふれました。
なんでこのタイミングでhideに惹かれて、好き
になったのか…とても不思議です。
2018年の春にhideに会えたような気がしています!
まとまりのない長文、失礼致しました。
コメントありがとうございます!
Cocoさんが受け取ったようなhideさんの前向きなメッセージこそが生前のhideさんが本当に伝えたかったことであり、映画「HURRY GO ROUND」はそれをより多くの人に気づかせてくれる映画だったと思います。
特にまだファンになって浅い人や、ファンではなかったけど以前からhideさんに興味はあったという人にはそれが伝わったのではないでしょうか?
「自分にとって必要な縁はちょうど良いタイミングで必ずやってくる」なんて言葉があったりします。
Cocoさんがこのタイミングでhideさんに出会えたのはきっとそれがCocoさんにとって必要な縁だったからなのかもしれませんね。
自分も矢本さんと同じでhideがなくなった時はまだもの語ごろつく前で4歳でした。
Xに関しては紅程度しか知らない状態で、hideファンになったきっかけはバンド(ギター)を初めてからその偉大さとすごさを知りました。
映画館で見ていたとき、泣いている声が聞こえたりしてなんかうらやましかったですw
自分もhideのことは好きではあるけど、リアルタイムで見てきた訳ではないので、感情移入という部分ではあまりはいらず、、、、(泣いている人がちょっとうらやましかった)
自分もhideの生きていた時代に青春したかったなーと思いました。
なんだか矢本さんを見ていたら昔hideの魅力にはまっていく昔の自分を思い出しましたw
勢いで書いたので変なところもあると思いますが、そこは申し訳ないです。
コメントありがとうございます!
私も神威さんとほぼ同世代で、ほぼ同様のhideファンのなり方をしています。
自分も見ていて泣きそうになる場面は多々ありましたが、リアルタイムで見てきた人と比べると確かに「思いの度合い」という意味では弱かったかもしれませんね。
私たちのように「hide世代ではない人たち」すらも虜にしてしまう、hideさんのカリスマ性・偉大さを改めて実感させられる映画だったと思います。
この映画は「ファンだけでなく、一般の人やhideちゃんを知らない若い世代の人たちにも観てもらって、hideちゃんのことを知ってもらう映画にしたかった」と監督は言っていますよね。その割に特別料金なのはちょっと…と思いました。
賛否両論色々あると思います。特に長年のファンはキャスティング含め、色々言うでしょう。私も観に行く前は正直それほど期待はしていませんでした。秘蔵映像が観れれば良いな…くらいで。しかし予想以上に良かった!というのが感想です。
特に、hideちゃんのファンではないけど音楽好き、という矢本くんを抜擢したのはアリですね。見た目地味な彼ですが、俳優さんだけあって語彙力というか表現が豊か。hideちゃんの人となりを凄く上手に伝えてくれていました。hideちゃんの過去映像見ていくうちにノリノリになり、「カッケーな…ファンになった。hideさんを好きになった。」と言ってくれた時は、単純に嬉しかったですね!『そーでしょ、そーでしょ。hideちゃんワールド虜になるのよー、分かってくれた?』みたいな。
私のようなX時代からのファンは、hideちゃんを好き過ぎて、楽曲もスタイルも格好良いと思うのは当然なんですよね。ですが、今回矢本くんが、hideちゃんを知らない世代の代表となり、ありのままのhideちゃんを評価し受け入れてくれた。そしてファンになってすっかりhideちゃんに魅了された。←ここに、この映画の真髄があると私は思います。
何度も言いますが、これはファンの為の映画ではないのです。作られたようなラストだとしても、私は震え上がり鳥肌&涙の嵐で感動しました。そして2回観ました。
この後にまた、hideファンではない友達を誘って、3回目を観に行く予定でいます。今までhideちゃんに興味を持っていなかった人たちの中から、また新たなファンが生まれ、hideちゃんイズムが広がるきっかけになって欲しい…そういう映画であって欲しいです。
あと、大スクリーンで観るライヴ映像は何度見てもノリノリになり上がりますね。
コメントありがとうございます!
hideさんの事をよく知らない矢本悠馬さんが、hideさんに対して感じたありのままを彼なりの言葉で表現してくれた。
矢本さんが元々hideさんのファンであったわけではなかったからこそできた作品であり、彼がhideさんの虜になっていく様は、20年経った今でもhideさんの影響力が色褪せるどころかこれからもますます広がっていくことを表していた気がします。
かくいう私も、hideさんが生きておられた頃はまだ物心もついておらず、hideさんが亡くなられて10年以上経ってからXJAPANというバンドを知りhideさんのことを好きになっています。
そのため、hideさん亡き後もhideさんの影響力が続いていることは私自身も実際に体感していることであり、映画を通してそれを再確認することができました。
雪うさこさんのようにX時代からの長いファンの方と映画に対して同じような感想を持てたことは非常に嬉しく思います。
結局、自殺か事故かに論点が行きます。もっと生前の話が聞きたかったし、権利などの問題でしょうがソロ活動以降の話しかありません。この映画を観に行かれるファンの方には今更的な話が多いかも。
最後、美しく終わろう的な流れですがINAが音源ファイルちゃんと整理してないだけでしょ感が…てかINAの風貌変わりすぎです。
色々言いましたが、それでも観に行くのがファンなんでしょうね笑 私はちょいちょい流れるPVを映画館という環境で聴くことを楽しみました。
コメントありがとうございます!
「HURRY GO ROUND」という曲自体が亡くなる直前の曲で「遺書説」などもささやかれてきた曲なだけに、映画のテーマとしてそういった論点に絞られてしまうのは仕方ないのかもしれませんね。
もちろん諸事情等もあるでしょうが、そこは見てる側はあまり気にせずに楽しめばいいんじゃないかなーと個人的には思いました。
映画館で見るPVはかなり迫力がありましたね!自分としては「hide vocal Take2」を映画館の音響で聴けたのが純粋に幸せでした。